愛媛県旅館ホテル生活衛生同業組合は3月3日、同県道後温泉の「花ゆづき」で「新型コロナ感染症対策の今後について」と題した組合員旅館・ホテル対象の研修会を開いた。新型コロナの感染症法上の位置付けが5月8日から2類相当から5類に移行することを受けて、今後の感染症対策、旅館・ホテルでの接遇について医学的見地から学んだ=写真。
愛媛大学医学部付属病院感染制御部長、特任教授の田内久道氏が組合員の疑問に答えた。
組合員は「旅館・ホテルのサービスにおいて気を付ける点」「マスク着用、体温測定は必須なのか」「濃厚接触者の扱い方はどうなるか」などを質問。田内氏は「気を付けることは3年前から変わらない」「マスクはせきや鼻の症状がある人はしてほしい。せきをしている人の周りにはウイルスが飛んでいる可能性がある」「マスクを着けていても100%感染を防げるわけではないが、少なくとも感染者数を減らすことはできる」「誰が触っているか分からないので、手指消毒はする」などと答えた。